Nov
8
2008
極楽寺の奥に、菜の花に囲われた極楽浄土が
同窓会 寺子屋 第十○弾 「極楽塾」 (塾長 望月照彦先生)
歴史文化漂う古都「鎌倉」の極楽寺にて寺子屋を開催します。今回は望月先生が構想・建設された構想博物館を会場に『構想学入門』が開催されます。これまでの人類の歴史を築いてきた「構想」に注目し、構想とは何か、構想の持つ役割、構想力の生み出し方等、構想学の礎を築きます。ぜひ、日ごろの代々木を離れ鎌倉アカデミーを体験してみませんか。
■望月照彦先生のプロフィール
若き時代、童話作家、エッセイスト、コピーライターで糊口を凌ぎ、その対極とも思えるベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、ベンチャービジネス概念の生みの親、経済学者・中村秀一朗先生に導かれ多摩大教授に就任した。専門の学問分野は「未来マネジメント学」。これまで企業・国・自治体・NPOなどの企画・構想創りをお手伝い。近年、「構想学」を起こし、構想博物館を開設し、館長に就任した。
1.日程と講座内容
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Session
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講義予定日
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時間
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内容
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1
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08年11月23日(日)
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15:00-17:00
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第1回 構想学とは何か
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2
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08年12月07日(日)
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15:00-17:00
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第2回 構想の人類史
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3
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09年02月08日(日)
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15:00-17:00
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第3回 事例研究 「島津斉彬の構想力」
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*懇親会(17:00~19:00)では、構想博物館のサロンにて鎌倉の地酒、鎌倉野菜などを使った地味溢れる料理を囲みながら交流と学びを深めます。また、極楽寺の裏手に人知れず存在する月影地蔵、西田幾太郎記念館へのプラトンに発するベリバドス学派(逍遥学派)を気取った哲学逍遥も行います。
2.場所:鎌倉 構想博物館
最寄り駅:JR線 鎌倉駅,小田急江ノ電 極楽寺
参加者には詳細の地図をお送りします。
3.参加対象:多摩大学大学院同窓生・院生・会員企業 ※同窓会会員企業 の方もどうぞ!
4.受講料:3回分30、000円(懇親会、近くの西田幾太郎記念館散歩費込み)
【振込先】三井住友銀行大森支店 普通7368425 多摩大学大学院同窓会
5.ベリバドス学派を気取るため、定員3名と致します
(希望者多数の場合は抽選とさせていただきます)
6.申込期限: 11月 15日
7.問合せ先:同窓会事務所専用フォームからお願いします
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Nov
8
2008
大原幽学の耕地整理跡が残されている
文明が進んでいるということは、世の中が良くなっていくことかと思っていると、どうもそうでもないらしいことは、最近の世情がはっきりと伝えてくれる。例えば経済学は社会科学だといわれているが、ノーベル賞を取った学者のレバレッジ(梃子)の理論が儲けだけを考えた複雑な仕組みに使われて、それが現在の世界同時不況の原因になっていると聞くと、驚きあきれてしまう。身の丈を超えた消費行動を促したサブプライムローン問題に端を発した空前の不況から私たちはどう身を守ったらよいのだろうか。旭市を訪れた私には、そんな問題意識があった。答は一つ、アメリカ発の経済破綻が日本をも席巻してしまうグローバル時代だからこそ、よって立つ地域社会を強靭にして身の丈の暮らしを大切にすることである。この信念をしっかり持っていれば、不用意に株や土地に手を出してバブルの波に巻き込まれることはない。この原点を確認するために、今こそ私は世直しのまちづくりが必要なのだと思っている。いや、現代のまちづくりとは、そもそも世直しこそを大きなテーマにしなければならないということだ。そして、旭市を訪れた私は驚いた。その世直しモデルが、すでにこのまちの歴史と現在の姿の中に存在しているのである。旭市の足元に、世界不況を超克する地域モデルが脈々と息づいているという事実は私には感動だった。私は講演の中で、まちづくりの実践手法という話をした。その一つは、“まちづきあい”であるが、市民がとことんまちに触れる(付き合い)と、たくさんのヒントを発見できるということである。旭市の有名な先人に大原幽学がいるが、私は彼こそがこの厳しい時代を乗り切る方法を提示したパイオニアではないかと思っている。彼の教えの先祖株組合や耕地整理、子供を地域で育てる換子教育など過去のものではなく、現在と未来に有効な教えである。農業の教えに自給肥料があるが、まさに現代の自然生態系農業を志向し、地域の自立する経済と文化を指し示している。この幽学の思想が最も生かされている事例は、旭中央病院ではないかと思う。自治体経営の病院が全国で厳しい経営環境の中、確実な経営が行われているのはこの病院の開祖の諸橋芳夫の思想と努力によるが、「医学は文化」と主張する諸橋先生の思想の底に幽学の仁術の思想を重視することは無理のないことである。講演を終えて、椎名洋ラン園を訪ねた。椎名専務の「高価と思われているランを品種改良してより安価なものを一般家庭に提供する、そんな幸せの花作りが目標」という話に、私も幸せを感じていた。講演で訪れた旭市から、私は逆にこの理不尽とも思える時代を、優しく、しかし確かに生きていく哲学を教えてもらった。
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